幼児・子供から大人のための英会話〜英会話教室MLS

やってみたい!から始まるSTORY

やってみたい!から始まるSTORY

こんにちは。だいぶお久しぶりのMLSブログです。

前回の自己紹介でも書きましたが、認定心理カウンセラーと発達障害サポーターのAikoです。前回のブログを書いた時には、代々木の本部オフィスで仕事をする日々だったのですが、ここのところ幾つかのスタジオで仕事をするようになりました。

もしどこかでお会いできたら、お声掛けくださいね。

これは少し前にあった本当のお話・・

私がスタジオに出向く理由の一つに、「生徒さんが落ち着かない」「なんだか楽しそうじゃない」など先生やアシスタントさんからのヘルプの声が届いた時があります。

その時も二人から「なにかいい方法はないかな?」と連絡が来て、スタジオに出向きました。

初めて会ったとき、その子は、しゃくりあげて泣きながら登場しました。

幼児クラスのその子は、くりくりと大きな目のかわいい子。ちょっと目元がアリアナ・グランデに似ているので、今回のブログではアリアナと呼ぶことにします。

送ってきてくれたお母さんにアシスタントさんがいったんその場から離れていただくよう促します。(多くの親御さんが体験したことがあると思いますが、子供は離れる時こそ泣いていても、時間が少し経つと最初はあきらめた様子でレッスンに参加し、そのうち驚くほど楽しんでいることがほとんどなのです)

まさに泣き叫ぶという状態のアリアナに、ゆっくり自己紹介します。初めて会うこの人はだれなのか?味方なのか?敵なのか?いいことをしてくれる人なのか?いやなことをする人なのか?泣きながらも考えている様子。

話しかけるときには名前を呼びます。「アリアナ、今日も来てくれてありがとう」「アリアナ、私はアイコです」「アイコ先生はアリアナに会えて嬉しいよ」「アリアナ、上履き持ってる?」名前を呼ぶことで、少しずつこちらに気を向けてもらうようにします。

泣き止んだ後のひとことにハッとする

ようやく泣き止んだアリアナでしたが、クラスの中には入れません。前もってお母さんから聞いていた「発達障害かもしれないといわれている」という情報も持ちつつ、アリアナの様子を見ます。先入観や私個人の感情を抜いて様子を見ることは必須です。

クラスメイトが先生と歌ったりジャンプしたりしているのをドアの外から眺めるアリアナ。入ってみるか促しますが、泣き止んだばかりで気が進まない様子。さらに目に入るものをすべて気にする様子もあります。廊下を進んだり、戻ったり。クラスを眺めたり、背を向けたり。背を向けながらも声が聞こえると振り向いてクラスを覗き込んでみる。でも入ることはしません。

クラスの前半が終わろうという頃に、アリアナが「やりたいんだよ、本当は。でも今日は無理なの」とぽろぽろ涙をこぼして話してくれました。

アリアナの中では、私には想像できないくらいの葛藤があるのでしょう。クラスに入りたい自分と、何かが気になって入ることができない自分。その日は私が終始アリアナに寄り添ってドアの位置からクラスを眺めました。歌うこともジャンプもできない一日でしたが、「やりたい」という一言を聞けたことはとても大切なステップでした。

さぁ、作戦会議!

アリアナのその日の様子をお母さんに伝え、少し微笑んで帰っていくのを見送った後、先生とアシスタントさんとで次回からの作戦を考えました。

まずはスタジオに来ることに慣れてもらう。視界に入るものが色々気になるアリアナのために、アシスタントさんは服装を毎回同じ色合いのものにしてもらいました。トップスは青いポロシャツ、下は黒いパンツ、みたいな感じです。まったく同じでなくてもアリアナが受ける印象が同じであれば効果が得られると想定しての策です。

先生には特別なルールを設けませんでした。それは毎回の変化として残す必要があったのです。変わらないものと変わるものがある。でもここは安全で居ても嫌なことがない場所。そしてここにいる人(先生とアシスタント)は、アリアナがここに来ると喜んでくれる。それを覚えてほしかったのです。

そして時は経ち

この策を続けて数週間、数か月。アリアナは時折調子を崩すこともありましたが、自らすすんでクラスに入るようになりました。むしろ入れない子を促すほどに。アリアナが笑顔でいる時間もたくさん増えたそうです。

 

前にすすむために大切なこと

この方法ですべてのお子さんが同じようにできるわけではありません。

その子その子の「気になる」が何であるかを見極めなければ改善どころか、悲しい思いをさせてしまいます。なんどかやってみて、まったく違うほうに舵を切りなおすことも必要です。

軌道修正をしながら、私も講師もアシスタントもアリアナの「やってみたい」に全力で寄り添う姿勢は崩しませんでした。

おわりに

今、習い事をしている、もしくはやってみたいけれどうまく入れない。

やってみたい気持ちがあるなら、その「やってみたい」に賭けてみませんか?

大人も子供も誰でも、もちろん私も、このブログを読んでくださったあなたも。

そこにサポートしてくれる誰かがいれば、大きな一歩につながるかもしれません。

 

あ!その後のアリアナですか?気になりますよね。

今ではクラスのリーダー的存在。誰よりも一生懸命にレッスンしています、とってもいい笑顔で!

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AIKO

出身は郷土愛日本一のあの県です。 趣味はLiveに行く事、ひとりカラオケ、映画、読書(漫画からビジネス書まで雑食)。 心理カウンセラー、発達障害サポートの資格をもっています。 困っている人を放っておけないけど、実は自分のお尻に火がついているタイプです。